今、介護の現場で
改善されているものがあります。
『嚥下食』
摂食障害や嚥下障害者のための
飲み込みやすいように
加工された食品のことです。
飲み込みやすいように
柔らかいペースト状になっているのが
特徴です。
しかし、
食事は栄養を取ることだけでなく、
「味」「見た目」もしっかりしていなければ、
ただの作業になってしまいます。
食欲が失せる危険性もあります。
そこで、味や見た目や盛り付けに
こだわったものが増えているようです。
盛り付けや味を競うレシピのコンテストも
行われているそうです。
そして、
食品自体の改善も進んでいます。
ただ
嚥下ができなくなってしまえば
仕方ないですが、
やはり正しく噛めて飲み込める
お口を維持することができれば
より健康的な生活を送ることができます。
正しく噛める状況であれば
栄養のバランスも整いやすいですし
唾液分泌が促進され
口腔内が清潔になり口臭も防げます。
誤嚥性肺炎のリスクや
認知症のリスクも下げることができます。
それだけではなく、
食の楽しみが減っていきます。
唾液が減ると味蕾が乾燥してしまいます。
さらには「家族(孫)と同じ食事をすること」は
難しくなってきます。
嚥下障害にならなくとも
噛めなくなることで
同じ食事ができなくなる
危険性があります。
そして、
家族(孫)と同じ食事ができなくなって初めて
この寂しさに気付くそうです。
また、わざわざ自分の食事を
別に用意してもらうことにも
引け目を感じられているようです。
皆さんもこのような患者様の声を
よく聞くのではないでしょうか。
こういうことを噛めなくなる前に
患者様に知ってもらうと
予防のモチベーションに
なるかもしれません。