事務長の必要性

最近、内部外部を問わず事務長採用について相談が増えています。本来、事務長は経営者である院長がカバーできない領域を補う、または医院のレベルが高まることを期待して採用することが多いです。前者であれば奥様や親族の方が給与計算などの事務処理を行うケースが多く、後者であれば地元情報に詳しい会計畑出身の方を採用したり、マーケティングやスタッフマネジメントが得意な人材を院内で育成することもあります。いずれにしても大切なポイントは【何を任せて、どのような効果を期待するのか】といったゴールの形を明確にしておくことです。自院の経営をマネジメント・マーケティング・アカウンティングの領域にわけて、どの分野を補い伸ばすのかを分析できていることが事務長というポジションを活かす為に必要です。もちろん開業当初とM&Aを展開する等、医院の成長の時期によってニーズも変わります。そのような点からカバーして欲しい領域が狭ければ外部発注、常にサポートして欲しい領域は内部育成と切り分けても良いかもしれません。私の支援先で院内スタッフから事務長へ成長した事務長は2名いますが、2人とも他業種にいっても素晴らしい実績を上げることが出来る人材です。医院の売上規模も4~5億円ありますので、やはり院内から育成した事務長の役割は大きいように感じます。ただ完璧な人材は存在しないので、不満な点があっても必要な能力を伸ばすサポートに徹する忍耐力も院長には必要なのかもしれません(笑)

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