経営難の医療機関で、診療報酬を債権化し現金を得る手法があるようです。レセプトが現金化するまでの約2か月間の空白期間を作らないことで資金繰りを改善する手法です。日経新聞(1/15)で紹介されていた医院では、資金を得る一方で生産性の低い病棟を閉鎖し、利益の出やすい訪問に注力…とあります。医療機関の厳しい経営事情も紹介されており、帝国データバンクによると病院や診療所、歯科医院などの医療機関の倒産件数は、2000年以降で最も多かった2009年を超えたと書かれています。そしてコンサルタント業界も過去一の倒産数とありました…。個人飲食店も過去最高の倒産数、スーパーも経営難とあらゆる業界が厳しい状況とあり、中小零細企業の倒産は前年比15.1%増となっています。しかし、更に情報を深掘りすると倒産するのは小さな企業が多く、大手企業は過去最高実績となるところも多いようです。地方の衰退が著しく進みそうで不安になります。いずれにしても2040年には診療所0の自治体が2割に及ぶ試算もあり、都心以外に診療所を構えているのであれば、従来と異なる新しい医療経営のスタイルが求められそうです。