【ブログ更新】咀嚼機能低下とポケットデンチャーで高血圧リスク

島根大学地域包括ケア教育研究センターの安部孝文助教、磯村実センター長、矢野彰三副センター長らの研究チームが、

島根県邑南町役場保健課との共同研究として集団健康診査(健診)のデータを分析したところ、

高齢者の咀嚼機能の低さや義歯の不使用が、高血圧の危険性を高めることを明らかにしました。

高齢者の歯の喪失は、日常的な食品の選択に影響し、

野菜不足といった栄養バランスの悪化を招く可能性があります。

 

今回の研究は、2016年6-7月に邑南町で実施された集団健診に参加した

551人の65歳以上の高齢者のデータ分析を行いました。

 

① 15秒間グミを咀嚼した後、その分割数によって咀嚼機能を調べたところ、分割数の少ない高齢者(分割数19個以下を咀嚼機能の低下と区分)は、高血圧を有する危険性が高いことがわかりました。

② 歯の本数では、28歯ある高齢者に比べて、喪失した者(0-19歯または20-27歯)は、義歯を使用していない場合に高血圧を有する危険性が高くなりました。

 

この結果は、高齢者の歯の喪失に対して、義歯による適切な治療が行われること、

また口腔ケアによって咀嚼機能が良好に保たれるようにする必要性を示しています。

(以上、島根大学地域包括ケア教育研究センターのプレスリリースより抜粋)

相関関係ではありますが、咀嚼機能の改善やポケットデンチャーを防ぐことと

高血圧が関係している可能性があることが見えてきました。

 

 

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