国民皆歯科健診が盛り込まれるという案が出ていた「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針2022)」が正式に決定しました。
これで、国民皆歯科健診の実現に向け、具体的な検討を進めるために、予算編成なども進んでいきます。
骨太の方針の中で、歯科医療に大きく関わる部分としては・・・
全身の健康と口腔の健康に関する科学的根拠の集積と国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)の具体的な検討、オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につながる歯科専門職による口腔健康管理の充実、歯科医療職間・医科歯科連携を始めとする関係職種間・関係機関間の連携、歯科衛生士・歯科技工士の人材確保、歯科技工を含む歯科領域におけるICTの活用を推進し、歯科保健医療提供体制の構築と強化に取り組む。また、市場価格に左右されない歯科用材料の導入を推進する。
ということです。
日本歯科医師会によると
国民皆歯科健診は、やはり義務化を前提としておらず、 できるだけ多くの人に歯科受診の機会をもってもらうことを目指すようです。
その上で、国民皆歯科健診が導入され、理解が進んだ後に義務化も議論していくというイメージのようです。
国民皆歯科健診自体も、早くても3~5年後の制度化となるそうです。
まだまだ時間がかかりそうですが、これをきっかけに、自院の患者さんにもお口について理解を深めてもらうきっかけにしていきたいですね。