歯の本数や歯周病の重症度が認知症の医療費と関連性することが、日本人対象の研究から明らかになってきました。
愛知学院大学歯学部口腔衛生学講座の嶋﨑義浩氏らが、三重県在住高齢者の医療データを解析した結果です。
認知症の人の医療費について、
- 残っている歯の本数で比較すると、20本以上ある人に対して、9本以下の人の認知症医療費比は3.79倍であり、有意に高額だった(P=0.006)
- CPIが0~2の人に対して、CPIが4の人の医療費比は4.04倍高額だった(P=0.009)なお、歯の本数が10~19本の場合やCPIが3の場合の医療費は、対照群と有意差がなかった。
ということです。
健康もお金も失うリスクを下げるためにも口腔ケアは重要ですね。