横浜市立大学医学部 中島 淳教授らの研究グループと、
横浜市立大学附属病院 歯科・口腔外科・矯正歯科の
來生 知診療教授らによると、
大腸がんの発がんや進行に関連しているとされる
フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)という細菌が、
歯周病の治療により便中から減少することを臨床研究において明らかにしました。
フソバクテリウム・ヌクレアタムが減少することで、
大腸がんの発がんや進行に対する新規予防法の開発の原動力となる可能性を示しています。
ただ、なぜ歯周病治療で便のフソバクテリウム・ヌクレアタムが減少したのか、
そのメカニズム解明までには至っていませんが、
歯周病の影響は全身に影響することが改めて確認されたと言えるでしょう。
他にも最近では、腸内細菌と歯周病の関連性が判明してきています。
消化器内科との連携なども検討に入れる時代が来たのかもしれませんね。