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”令和元年度ネットパトロール”の歯科の違反内容

医療機関等のホームページが医療広告規制等に違反していないかを監視する”ネットパトロール事業”。平成29年度より開始され、現在も年度ごとに更新されています。

     

「令和元年度ネットパトロール」では、違反の確認された1,137サイト中、歯科は800サイトと全体の約7割を占め、違反カ所は4,304に上るようです。

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000644618.pdf

   

歯科での違反4,304カ所を種類別にみると、

  • 「広告が可能とされていない事項の広告」2,111カ所
  • 「誇大な広告」754カ所
  • 「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等」562カ所
  • 「患者等の主観に基づく治療等の内容又は効果に関する体験談」288カ所
  • 「他の病院又は診療所と比較して優良である旨の広告(比較優良広告)」285カ所
  • 「その他」180カ所
  • 「内容が虚偽にわたる広告(虚偽広告)」124カ所

となっています。

          

広告が可能とされていない事項に関しては、 主に「診療科名」「治療方法」「専門外来」「医療従事者の 専門性資格」「手術件数」「新聞や雑誌等で紹介された旨」等で、いわゆる”限定解除要件”を満たしていない広告の違反が多いようです。

         

これらのうち、特定の治療に該当することが明確である事例のみ、治療内容別に集計すると、

  • 「インプラント」48%
  • 「審美」32%
  • 「矯正」7%
  • 「その他」8%
  • 「歯周病」3%

となっており、「インプラント」が半分程度を占めています。そして、審美を含めると、この両者で8割を占めているという状況です。

 

毎年度、通報されたサイト数が増え続けています。

  • 平成29年度・・・1,612サイト(開始時期が8月)
  • 平成30年度・・・8,358サイト
  • 令和元年度・・・10,300サイト

さて、今年度はどうなるでしょうか?

今年の4月以降の状況を考えれば、だいたいイメージは付きますが…。

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