ブログ

糖尿病や肥満の人は「オーラルフレイル」のリスクが高い

大阪大学の研究グループが

生活習慣病で通院中の患者さんの中で、

肥満や糖尿病がある人は、

口腔機能が低下する「オーラルフレイルフレイル」の

リスクが高いことを明らかにしました。

オーラルフレイルは

フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームなどと

結びついていることが知られています。

過食や食生活の乱れが問題となりがちな

生活習慣病の患者さんにおいて、

これとは真逆の状態にあると考えられる肥満、

すなわち過栄養でもオーラルフレイルになるということです。

肥満や糖尿病の食事指導では、

しっかり噛んで食べることを強調されてきました。

しかし、こうした患者さんでは、

噛む回数を増やす以前に、

そもそもうまく噛めていない可能性があるということです。

確かに、今までにもブログやメルマガで取り上げていますが

噛めないと食べるものが偏り

炭水化物の摂取量はさほど変わらないものの

タンパク質、脂質、ビタミンAやCの摂取は減ることが分かっています。

これを考えれば、自然なことかもしれません。

噛む回数を増やす指導だけではなく、

口腔機能の改善や、

口腔機能に合わせた食事内容の提案など、

新たなアプローチが必要なのかもしれませんね。

関連記事

  1. 口腔内の特定細菌が食道がんに影響
  2. 唾液でイグ・ノーベル賞
  3. ミュータンス菌ががん転移を促進 北海道大学
  4. 正しく座って正しく食べることの重要性
  5. 臼歯を失うと脳の老化が進む
  6. 歯科医院経営通信Vol.56 「利益を上げることに抵抗があるスタ…
  7. 口唇閉鎖不全は年齢が上がるにつれて増えていく
  8. ガム咀嚼によって唾液中の免疫物質(IgA)が2.5倍に増加
PAGE TOP