ブログ

口腔内細菌による血管炎症はがんの転移を促進する

北海道大学のプレスリリースによると、

北海道大学病院の樋田泰浩准教授らの研究グループが、

う蝕の原因細菌によって、

遠隔臓器の血管炎症と血管の透過性亢進が誘導され、

がんの転移が増加することを解明したそうです。

                   

【ポイント】

  • う蝕の原因菌「ミュータンス菌」により肺の血管炎症が誘導され、がん転移が増えることを解明。
  • ミュータンス菌は血管内皮細胞間接着分子の発現を低下させ、血管の透過性を亢進。
  • がん患者の口腔清掃状態を良好に保つことは、転移予防のためにも重要であることを示唆。

   

がん患者の口腔衛生状態を良好に保つことはがん転移の抑制に重要であることが示唆されたわけです。

周術期管理は重要ですが、今以上に重要性が増していくものと思います。

関連記事

  1. 歯が少ない人でも入れ歯を使っていればタンパク質の摂取低下は小さい…
  2. 歯周病菌が血管の修復を妨げる仕組みを発見
  3. 矯正治療で口腔内の細菌叢が大きく変化
  4. 重度歯周病とCOPD
  5. 口腔内の特定細菌が食道がんに影響
  6. 歯周炎が人工透析患者の低栄養と炎症に加担
  7. サルコペニア肥満
  8. 健康意識を高めるための院内での取り組み
PAGE TOP