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国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの研究グループによると
臼歯(奥歯)を喪失することが脳の老化を促進することを
老齢マウスモデルで発見したそうです。
認知症と口腔環境の関係は様々な研究が進んでおり、
アルツハイマー型認知症に関しては歯周病菌が促進していたり
噛み合わせが悪くなることで促進されたりすることが分かっています。
高齢者における残存歯数の減少と認知機能の低下に関連があることが
今までも報告されていましたが、
その詳細について今回、マウスでの実験ですが
分かってきたというものです。
18月齢の老齢マウス上顎の両側第一臼歯を抜歯し、
その3ヶ月後同マウスの認知行動や海馬や視床下部における
分子発現の変化を検討したそうです。
その結果、
上顎第一臼歯を喪失した老齢マウスでは
顕著に自発行動量、空間作業記憶や運動協調性が低下するとともに、
海馬および視床下部における神経栄養因子や神経細胞の減少が観察され、
加えて、脳老化の特徴の一つである
アストロサイトの増加(アストログリオーシス)が
亢進することを発見したそうです。
欠損放置は避ける方が良さそうですね。