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日本歯科医師連盟が試算したデータによると
物価高騰によって、歯科診療所でかかる経費が、7月分は前年より14万1,362円、8月分は15万9,014円増加しているそうです。
歯科における材料や器具類は輸入に頼る部分もあり、物価高騰に加えて円安の影響も受けてしまいます。
保険の治療は売価が決められているわけですから、この物価高騰は原価のみ上昇するということになり、ますます経営は苦しくなります。
自費治療も原価は上がってきており、値段の見直しは必要になってくるでしょう。
材料費だけでなく、時間という概念もコストに入れて考えてみてください。
治療に時間がかかれば、それだけユニットを占有します。
それに合わせて人件費がかかります。
人件費も上がり続けています。設備投資額も上がっています。
それに伴って月々もしくは年単位での保守もバカになりません。
経営的には利益が確保しやすい自費治療と定期検診が欠かせません。
患者さん自身にとっても、保険の治療は目先の安さだけで
治療を繰り返し抜歯になるリスクが高く
オーラルフレイルからフレイルへ向かうことになり
それに伴う出費や不自由さは莫大なものになります。
亡くなるまで健康で自由に動ける体を手に入れるために
できるだけ長持ちをする治療と共に
定期検診を継続してもらうことが不可欠です。
結局、患者さんの生涯の健康と
医院の利益は同じ方向にあるものだと思います。