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「歯の本数が多く、かみ合わせが良いほど医療費が低い」サンスター調べ

前回、歯の本数と認知症医療費との関連性について取り上げました。

歯の本数と医科医療費の関係は、歯科医師会が出している有名なデータがありますが他にも何かないか今回調べてみました。

2021年にサンスターグループが、20才から74才の労働者約25万人の定期健康診断結果と医療機関の診療情報を基に、歯の本数、かみ合わせと、医科医療費の関係を分析したそうです。

   

 その結果、歯の本数が多いほど医科医療費が低いこと、上下の歯が揃いかみ合わせが良好なほど医科医療費が低いこと、歯の本数が同程度でも上下の歯がかみ合う領域が多いほうが医科医療費は低いことが判明しました。

 

 【サマリー】

◆歯の本数、咬合(かみ合わせ)状態

 歯の本数は、男女とも年齢が上がるほど減少し、60才で平均25本以下でした。男女を比較すると、20代~30代は女性がやや少なく、40代以降は男性がやや少なく、70代は女性がやや少ない状況でした。
 咬合状態は、上下の歯がかみ合う領域がすべて揃った良好な咬合状態の人が、20代~30代では約9割でしたが、60代以降では約6割と、男女とも年齢が上がるほど咬合状態が悪化する傾向がみられました。

◆歯の本数と医科医療費の関係

 男性の20代~30代以外の男女の各年代で、歯の本数が多いほど医科医療費が有意に低く、歯が1本~数本抜けた程度でも、本数の低下に伴う医科医療費が増加する傾向がみられました。

◆歯の咬合と医科医療費の関係

 男性の20代~30代以外の男女の各年代で、歯の咬合状態が良好であるほど医科医療費が有意に低く、咬合状態が最良のA分類の人の中でも歯の欠損箇所が少ないほど医療費が低くなる傾向がみられました。 (アイヒナー分類= A分類:左・右の小臼歯部と大臼歯部の4領域全てで上下の歯がかみ合う良好な状態、A1:欠損歯なし、A2:上の歯か下の歯のどちらかで欠損歯あり、A3:上下とも欠損歯あり、B分類:上下の歯でかみ合う領域が3領域以下、C分類:上下の歯でかみ合う領域がない)

◆歯の本数・咬合と医科医療費の関係

 女性で歯の本数が19本以下の場合を除き、歯の本数が同程度の場合、咬合状態が良いほうが(アイヒナー分類でA分類の人がB分類以下の人よりも)、医科医療費が有意に低いという結果が得られました。

以上 

「歯の本数が多く、かみ合わせが良いほど医療費が低い」サンスター、25万人の歯と医療費を分析した論文を日本歯科医療管理学会雑誌で発表 | Sunstar Group

より抜粋

詳しくは上記プレスリリースをご確認ください。

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