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サンスターグループ(以下サンスター)は、
20才から74才の労働者約25万人の定期健康診断結果と
医療機関の診療情報(診療報酬明細書=レセプト)を基に、
歯の本数、かみ合わせと、医科医療費の関係を分析しました。
その結果
◎ 歯の本数が多いほど医科医療費が低いこと
◎ 上下の歯が揃いかみ合わせが良好なほど医科医療費が低いこと
◎ 歯の本数が同程度でも上下の歯がかみ合う領域が多いほうが医科医療費は低いこと
が判明しました。
◆歯の本数と医科医療費の関係
男性の20代~30代以外の男女の各年代で、
歯の本数が多いほど医科医療費が有意に低く、
歯が1本~数本抜けた程度でも、
本数の低下に伴う医科医療費が増加する傾向がみられました。
◆歯の咬合と医科医療費の関係
男性の20代~30代以外の男女の各年代で、
歯の咬合状態が良好であるほど医科医療費が有意に低く、
咬合状態が最良のA分類の人の中でも歯の欠損箇所が少ないほ
ど医療費が低くなる傾向がみられました。
(アイヒナー分類= A分類:左・右の小臼歯部と大臼歯部の4領域全てで上下の歯がかみ合う良好な状態、A1:欠損歯なし、A2:上の歯か下の歯のどちらかで欠損歯あり、A3:上下とも欠損歯あり、B分類:上下の歯でかみ合う領域が3領域以下、C分類:上下の歯でかみ合う領域がない)
◆歯の本数・咬合と医科医療費の関係
女性で歯の本数が19本以下の場合を除き、
歯の本数が同程度の場合、咬合状態が良いほうが(アイヒナー分類でA分類の人がB分類以下の人よりも)、
医科医療費が有意に低いという結果が得られました。
◆結論
歯の本数の多さに加えて、咬合状態が良好であるほど医科医療費が少ないことが確認されました。
高齢者だけでなく、働く若い年代のうちから歯や咬合の状態をよく保ち、
上下の歯で食べ物をしっかりかめる口を維持し続けることが、口腔の健康のみならず、
全身の健康維持においても重要であると考えられます。