ブログ

フッ化物配合基準の見直し

日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会の4学会が合同で、フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法を発表しました。
  • 0〜5歳までに推奨されるフッ素濃度は、500ppm(泡状歯磨剤であれば1,000ppm)⇒1,000ppmに変更
  • 6〜14歳の枠が廃止、6歳以上であれば1,500ppmのフッ素濃度を推奨

上記のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法だけでなく

  • 歯の形成期である乳幼児・小児に対しては、歯のフッ素症のリスクとう蝕予防のメリットを考慮する必要があり、メリットがリスクを上回ると考えられる利用方法を踏襲した
  • 海外では5,000ppmの高濃度フッ化物配合歯磨剤の有用性が広く知られており、特に初期活動性根面う蝕においては、5,000ppmフッ化物配合歯磨剤の使用によって進行が停止する明らかなエビデンスが示されている
  • 高濃度で酸性のフッ化物を用いる歯科医院での局所応用には、チタンインプラントを腐食させる可能性がある。しかし、低濃度で中性のフッ化物配合歯磨剤については、その可能性はないと考えられている
  • フッ化物を配合しない製品に使われることがあるクロルヘキシジンには、う蝕予防効果がないことが報告されており、使用上の注意も存在するとのこと

なども報告されています。

衛生士にも共有しておきたいですね。

関連記事

  1. 「歯の本数が多く、かみ合わせが良いほど医療費が低い」サンスター調…
  2. 認知症の悲しい事実
  3. フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言
  4. 『若返りへの欲求』を活かす
  5. 葉酸が口蓋裂の発症を予防する仕組みを解明
  6. ミュータンス菌ががん転移を促進 北海道大学
  7. 臼歯を失うと脳の老化が進む
  8. 緑茶を1日4杯以上飲んでいる人で約1.6本の歯が多かった
PAGE TOP