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東京医科歯科大学が2019年12月27日、経口摂取の重要性を細菌学的な観点から証明したと発表しました。
脳卒中後に自分の口からの栄養摂取が不可能となって、直接胃に栄養を送らざるを得ないことも少なくありません。
このような状況を改善するために行うリハビリテーションに摂食嚥下訓練があり、これにより再び口から食事を摂取できるようになったという報告は多くあります。
口腔と大腸は腸管を通じてつながっており、食物、だ液、口腔内細菌は嚥下によって腸管へと流入しているため、これらが腸内細菌叢の変化に影響を及ぼす可能性があります。とことが、経口栄養がどのように腸内細菌叢に影響しているかよくわかっていないため、東京医科歯科大学の研究グループは経口栄養の再獲得と口腔内および腸内細菌叢との関連を細菌学的に検討したものです。
結果として、摂食嚥下障害の患者に対する摂食嚥下訓練は、口から食べられるように機能を回復するだけではなく、口腔内と腸内の細菌叢の多様性を増加させたとのことです。
「腸内細菌叢がさまざまな疾患に影響することはすでに知られており、経口栄養の再獲得が、全身の健康の維持にも重要であることを細菌学的な見地から示した発見であり、今後の医療戦略を考える上で意義のある成果といえる」と、研究グループが述べている通り、口から食べることはやはり重要ですね。